ZBLLの判断方法

この記事ではZBLLの判断方法の解説をします。

手順については一切触れません。

ZBLLの簡単な概要とCOLL判断について理解している前提の解説になります。

 

↓ここから本題

ZBLLにはCOLL1ケースにつき(例外を除いて)12種類の状態が存在し、それぞれに固有の手順があります。

しかし実際に手順を使うためには、その手順に該当するケースであるか判断する必要があります。

 

有名なZBLLの判別方法にHarris/Baum Systemがあります。

この判別方法では以下に示す12種類の表記でそれぞれの状態を区別しています。

C/C, C/A, A/C, O/O, C/O, O/C

A/O, O/A, CxO, OxC, CxC, OxO

 

この判別方法ではFU・RU・FUR・RUFのステッカーの色の関係に注目します。

以下で具体例とともに説明します。

 

ステッカーの呼び方と番号は以下の通りです。

f:id:Tomcubing:20200903145929p:plain

①FU

②FUR

RUF

④RU

 

この4つのステッカーの配色関係を、以下に示すアルファベットで表します。

A:Adjacent 隣接

C:Correct 同じ

O:Opposite 反対

 

写真のケースでは①FUと②FURが同色(C)、且つ③RUFと④RUが対面色(O)、

よってこの状態は CO と表記できます。

 

※C/Oなどのスラッシュを省略することがありますが、スラッシュの有無に関わらず同意です。

 

いくつか例を示します。

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①②の関係は同色、③④の関係は隣接色、

よってこの場合CAとなります。

 

多くのケースは隣り合ったステッカーの関係から区別が可能です。
 

では次のケースはどうでしょうか。

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①と②の関係は隣接色、③と④の関係は隣接色、よってAAですね。

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①と②の関係は隣接色、③と④の関係は隣接色、よってAAですね.....???

 

ZBLLを区別するはずが記号が被りました。

このような事態を回避するのが"x"を使った表し方です。

この場合は①と③の関係及び、②と④の関係を見て、アルファベットの間にxを入れて表します。

 

先のケースでは、①と③は対面色、②と④は対面色、よって OxO になります。

後のケースでは、①と③は同色、②と④は同色、よって CxC になります。

 

また、①と②または③と④の関係にCまたはOが1つでもある場合は必ず

①②の関係/③④の関係で表せます。

 

FU・FUR・RUF・RUのステッカーでの判断方法はHケースとPiケースでは使えません。

U面ステッカーのみから成る2×2のブロックが無いので当然ですね。

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でも写真のように番号を振り分けることで同じように判断が可能になります。

ちなみにこの場合はどうでしょう。

①②が同色、③④が隣接色なので CA です。

 

簡単ですがHarris/Baum systemによるZBLLの判断方法の解説は以上になります。